ゲーミングPCを買いたいけどPCとか全くわからない人へのゲーミングPC購入のための基礎知識
PCの知識もないのにゲーミングPCなんて買って保守はどうするのとか、そのくらいの知識ならゲーム専用機の方が良いよなんて声を聞きます。私はそんなことはどうでも良いと考えています。車やスマホもほとんどの場合、自分で修理しようなんて思わないはずです。なぜPCばかりそんなことにこだわったり、こだわらせたりしようとするのか疑問だからです。PCゲームで遊びたいゲームがあるならゲーミングPCを購入して楽しめば良いと思います。それでもゲーミングPCの購入が心配な方のためにゲーミングPCの基礎知識をお伝えします。
ゲーミングPCはすぐに壊れるのか
多分7年くらい経つとどこか具合が悪くなります。悪くなるパーツは主にファンが付いているパーツです。ファンは回転することで熱をパソコンの躯体の外へ持っていく役割をしています。高速で回転を続けているため動作中に衝撃を付けることで軸がずれたりして風切り音が大きくなったり、最悪機能が停止したりします。ファンが壊れることで熱を逃がすことができなくなってパソコンが壊れてしまいます。衝撃があたらない誰もさわれないようなところにパソコンを設置することでこれらのトラブルの発生を長期間防ぐことができると思います。壊れてもそのパーツだけを交換するだけで元通り使用できるようになるはずなので、壊れることをそれほど恐れる必要はないと感じています。
ゲーミングPCが壊れた場合の対処方法
ゲーミングPCが壊れた場合は購入して店舗に連絡すると治してくれます。ネットの情報ではメーカーに修理に出しても治らない、高額な料金を請求されたなどのトラブルを良く見かけます。これは修理に出して治ったということは当たり前すぎて、誰もネット上に書き込まないからだと思います。ちなみ私は悪名高いドスパラに修理を出して無事に治って帰ってきた経験があります。心配な人はドスパラやパソコン工房など全国にリアルな販売店がある店舗を利用することで、安心できると思います。ただし別のお店で購入した製品を持ち込んでの相談と、そのお店で購入した製品を持ち込んでの相談とでは店員の態度や対応方法が異なるのも事実です。
ゲーミングPCとゲーム専用機の違い
ゲーミングPCは価格によって性能の違いがピンからキリまであります。ゲームが要求する性能をゲーミングPCが持っていない場合、満足にゲームがプレイできない状態となってしまいます。ここがゲーミングPCとゲーム専用機との一番の違いです。PCゲームはメーカー側もユーザー側が様々なPCスペックでゲームをプレイすることを念頭に置いているため、推奨スペックや最低スペックを表示していますが、そもそもPCの知識がない方には全く理解できないと思います。ここがゲーミングPCを選択する上で最大の障壁となると考えます。PCパーツの知識の有無でコスパが高いゲーミングPCを手に入れることができようになるかの分岐点になります。
ゲーミングPCのパーツ選択
ゲーミングPCは自分で組み立てる派と、出来合いの製品を購入する派に分かれます。PCに自体に興味がない方は出来合いの製品を購入するのが一番手っ取り早いです。なにかトラブルがあってもお店のせいにすることもできてとても便利です。出来合いの製品を選択する基準はグラフィックボードです。グラフィックボードはグラボやGPUなど名称がいくつかあります。グラボの他にもパソコンを構成するために重要なパーツは沢山ありますが、このパーツの性能を決めると他のパーツはそれ相応の性能のパーツがセットされてきます。お店を見にいくと沢山の種類のゲーミングPCが目に入りますが、グラボの性能だけを見てゲーミングPCを決めてしまっても良いかもしれません。
グラフィックボードについて
パソコンのパーツはアルファベットと数字ばかりで興味がない方は全くわからないような感じになっています。基本的に数字の桁数が大きく、数字が大きいほど性能が高い傾向にあります。グラボはGTXとRTXから名前が始まっています。例えばGeForce RTX2060とGeForce RTX3080TiとではGeForce RTX3080Tiの方が性能が高くなります。またGTXよりもRTXの方が性能が高い傾向にあります。ややこしいことにグラボは毎年新しい製品が発表され基本的に性能が高くなります。下二けた数字と先頭の数字が性能を見分けるのに重要です。例で見ると先頭は2や3のことで下二けたは60や80が該当します。グラボは先頭の数字に1つに対して下二けたの数字でランク分けがされます。RTX20シリーズであればRTX2060やRTX2070、RTX2080、RTX2080Tiなんてものがあります。お尻にアルファベットが付いているものは無印同じ番号の製品よりも性能が高くなります。ただシリーズの製品全てが一度に販売されるのではなく、最初に60が発表され半年後に70が、またその後に80がのように段階を追ってそのシリーズの中で性能が高い製品が発表されてきます。グラボを選択する時はどのシリーズが現在進行形なのか、またはそのシリーズのフラッグシップモデルは出ているのかなどを調べる必要があります。そうでないと一世代前のものを最新の製品と思って選択したり、最高のスペックを選択したつもりが、数日後にもっと性能が高い製品が発売されたなんてことに成りかねません。
ゲーミングPCが安いタイミング
グラフィックボードのようにその他のPCパーツも毎年新しい製品が登場し性能が上がります。ですが面白いことにゲーミングPC自体の価格は青天井で高くなることはなく、一定の基準内で収まる傾向にあります。グラフィックボードはシリーズが発表され徐々に性能が高い製品が発表されるとご説明しましたが、別のシリーズに切り替わり、同じようなランク帯のパーツがセットされるゲーミングPCは一世代前のパーツがセットされていたゲーミングPCと値段は変わらない傾向にあります。要するに少し待つと同じ価格で性能が高いゲーミングPCを手に入れることができるということです。この理論で待てば待つほど性能が高いゲーミングPCを安く購入することできることが分かりますが、それではいつまで経ってもゲーミングPCを手元に置くことができません。グラフィックボードのシリーズが切り替わるタイミングがゲーミングPCを購入するタイミングになるのではと思います。グラフィックボードのシリーズ末期になれば価格は下がり出し割安感がでてきますが、購入したすぐ後に新しいグラボのシリーズが発表され、購入したばかりのゲーミングPCは型遅れの製品となってしまいます。これを気にするのであればグラボのフラッグシップモデルが発表された時がゲーミングPCの買い時です。ただこの場合新製品のため少し価格が高いかもしれません。
デスクトップとノートパソコンの選択
デスクトップとノートパソコンなら断然デスクトップがおすすめです。デスクトップの方がノートパソコンと比べて同じ金額を払って一ランク上のPCを購入することができます。ノートパソコンの有利な点として持ち運べることがありますが、結構重くて大きいので持ち歩いて使う用途には向いていないと思います。特に耐久性にすぐれている分けでもないので、PC本体に衝撃を与えてしまった時などを考えると心配になります。メリットとしては設置が簡単なことくらいです。私は最初ノートタイプのゲーミングPCを使用していましたが、排気口から出る熱風とキーボードを伝わってくる振動がとても不快に感じた印象を持っています。問題解決のために最終的には外付けディスプレイとキーボードを購入しましたが、そこまでするとノートパソコンを選択した意味がなくなってしまいます。多少場所を取りますがデスクトップタイプをおすすめします。
ゲーミングPCの購入
ゲーミングPCはBTOパソコンショップを活用するとコスパが高い製品を手に入れることができると思います。BTOパソコンショップでは常に年中通してセールとキャンペーンが実施されています。セールは期間限定で行われていますが、売れ残った場合は次回のセールにそのまま回されている印象です。セールで期間と台数が限られているからと焦って購入を決める必要はないかなと感じます。キャンペーンではパーツのアップグレードが行われます。例えばメモリやSSDの容量増加などが良くあるキャンペーンです。キャンペーンのアップグレードも期間終了後にそのまま常時セットされるパーツになることもあります。セールやキャンペーンの様子を良く見ることでお買い得なゲーミングPC見つけることができると思います。
スターターセットを狙う
PCゲームを快適に楽しむためには、ゲーミングPC本体の他にディスプレイやキーボードまたはヘッドホンなどもあると便利です。ゲーミングPCを選ぶだけでも大変なのにこれらのパーツを一度に選ぶことは至難の業です。BTOパソコンショップではこれらの製品をまとめて購入できるスタータセットを販売しています。ドスパラ・マウスコンピューター・HPなどのお店を見て回ると見つけられると思います。
ディスプレイについて
PCゲームを楽しむうえでディスプレイの選択はとても重要です。発色がきれいなモデルやキャラクターの動きが滑らかなモデルなどディスプレイによって特徴が異なります。ディスプレイは解像度と周波数、駆動方式を元に選択されると良いと思います。解像度はフルHD、WQHD、4Kの中から選択します。一番使用率が高いのはフルHDですが、技術の発達によってWQHDや4Kがそろそろ主流になってくるような気がしています。周波数が高いディスプレイはキャラクターの動きが滑らかです。60Hz、75Hz、144Hz、240Hzなどを選択することができ、数字大きいほど動きが滑らかになります。駆動方式はディスプレイが画面を映し出す仕組みです。IPS、有機EL、量子ドットなどがあります。以前はTN・VA・IPSの中からの選択できしたが、個人的には今ではこの中からではIPS一択の気がしています。ちなみにFPSを楽しむなら24インチ、フルHD、165Hz、IPS辺りの組み合わせが良いかと思います。