ゲームの機械翻訳とは
日本語に対応しているゲームや日本語に対応していないゲームの日本語化MODの進捗具合を示す用語で機械翻訳程度という言葉を良くみかけます。機械翻訳がどういったもので、どの程度の翻訳内容なのか考察します。
機械翻訳とは
ゲームで機械翻訳といえば、Google翻訳やDeepl翻訳などで翻訳された文章の意味で使われています。機械翻訳では前後の文脈関係なく訳されることが多いため、文章に違和感があり読み手が翻訳前の単語などをイメージして読み替える必要があります。例えば春を示すspringがバネと訳されていたり、自由を示すFreeが無料と訳されているなどです。機械翻訳では翻訳前の言語の知識もないと正確に文章を理解することができません。こういったところから機械翻訳なら翻訳されていない方がましと考える人と、ちょっとでも翻訳されている方が良いと考える人で意見が分かれます。ストーリーを追っていくゲームでは機械翻訳では十分にゲームを楽しむことができないかもしれません。
有志の方が作ってくれたBattle Brothersの日本語化MODでの翻訳です。一部おかしく感じるところもありますが、個人的には英語で書かれているよりも不十分でも日本語化されいた方がゲームを楽しむことができます。
ゲーム画面を機械翻訳する
Capture2Textや翻訳支援ツールPCOTなど活用することでOCR(光学文字認識)機能を使って画面上の文字データを読み取り翻訳を行うことができます。OCR翻訳ゲームなどで検索すると他のツールも見つかるかもしれません。私はDeepl翻訳のクライアントアプリを使っています。Deepl翻訳のクライアントアプリではOCR機能や読み上げ機能があり十分翻訳アプリとして活用することができます。翻訳精度もGoogle翻訳よりDeepl翻訳の方が読みやすく訳してくれる印象があります。ツールによっては翻訳にGoogleかDeeplか選択できるものあるため自分にあった翻訳アプリを探してみてください。
スマホで翻訳する
余計なアプリをインストールしたくない方はスマホでGoogleレンズを使うもの良いかと思います。googleレンズの翻訳機能でもゲーム画面を翻訳することができます。OCR翻訳で選択して翻訳するよりも画面に表示されている文字がすべて翻訳されるので、場合によってはGoogleレンズの方が使い勝手が良い場合があります。用途によって使い分けるのもよいかもしれません。
XUnity.AutoTranslatorを使う
Unity製のゲームで使用できる翻訳ツールで、MODのような感じでゲームフォルダに設置して使用します。設定がうまく行くと画面上に表示された順番で翻訳が開始され、ゲームを進めていくほどに翻訳が完成します。翻訳された情報は原文と翻訳文とが分かりやすくテキストデータで保存されているため、気になる箇所を修正するもの簡単です。設置が難しいこととUnity製のゲームしか活用できないことをのぞけば最高の機械翻訳ツールだと思います。
