ゲーミングPCの性能の見方 解説
ゲーミングPCはプレイステーションなどのCS機と違い性能がまちまちです。PCゲームメーカーが紹介しているPCスペックも最低スペックと推奨スペックがあり分かりにくいこともあり、この段階でゲーミングPCの購入を辞めてしまう方も多いと思います。PCゲーム好きの私としては、より多くの方にPCゲームを楽しんでもらいたいと考えているので、初めてゲーミングPCを購入される人にも分かりやすくゲーミングPCの性能の見分け方をご説明します。
ゲーミングPCで一番重要なパーツはグラフィックカード
ゲーミングPCと通常のPCとの違いはグラフィックの描画精度にあります。グラフィック描画精度が高く、情報処理能力が高いPCがゲーミングPCと呼ばれて販売されています。このグラフィックの描画精度を決めるパーツがグラフィックカードです。グラフィックカードは様々な呼び方があり、グラフィックボードやグラボ、ビデオカード、GPUなどとも呼ばれます。ドット描画ではないゲームをプレイするためにはグラフィックカードが絶対必要となります。最近のゲームはドット絵に見えてCGだったりするゲームもあるので、ゲーミングPCを購入される時にはまずグラフィックカードの性能を最初に確認すると、快適なPCゲームライフを過ごすことができます。
グラフィックカードの見分け方
グラフィックカードはNVIDEAとAMDが覇権を争っています。現在は若干NVIDEAの商品が優勢のようです。ゲーミングPCを販売しているメーカーでもNVIDEAのグラフィックカードが搭載されたゲーミングPCのモデルをよく見かけます。NVIDEAではGTX系とRTX系の2つの系統でグラフィックカードが展開されています。大雑把に言うとGTXの進化系がRTXです。ただRTXの最低スペックのモデルより、GTXの最高スペックのモデルの方が性能が高いことから、一概にRTXとGTXの上位互換ということができないラインナップとなっていることが悩ましいところです。RTXでは2080TiがGTXでは1080Tiが最高スペックです。個人的にはこれだけのスペックのグラフィックカードはゲームの楽しむためでなく、半分自己満足な部分になってくるかなと思います。グラフィックカードの性能の見分け方としてはRTXやGTXの後に付く数字が大きいほど性能が高く、数字の後にアルファベットが付いているモデルは一ランク上のモデルの廉価版となっています。フルHDの3Dグラフィックのゲームを普通に楽しむのであれば、RTX2060やGTX1060Ti辺りのスペックで十分だと思います。
情報処理能力が高いゲーミングPCを選択する
ゲーミングPCに限らず、すべてのPCは幾つかのパーツで分担してデータ処理を行います。データ処理能力が高いとアプリの立ち上がりが早くなったり、データ処理実行中に表示されるロード時間も短くなります。ゲームに当てはめると、ゲームの起動時間や相手ターンの待ち時間、画面切り替えのロード時間などが短縮され快適にゲームを楽しむことができます。CS機よりもPCの方がデータ処理速度が速いことから、ロード時間短縮に期待してCS機で購入したゲームのPC版を改めて購入される方がいるくらい、データ処理速度が速いことによるゲームの快適度が違います。
データ処理を行うPCパーツ
データ処理はCPU・メモリ・ストレージ(SSD・HDD)で行われます。CPUはコア数とスレッド数が多いほど沢山の情報を一度に処理することができます。スレッド数が多いほど一つのコアで沢山の情報を処理することができます。ここでも厄介なのが6コア12スレッドと8コア8スレッドなどがあることです。基本的にコア数が多いほど値段が上がっていくと感じているので、6コアで2桁のスレッドが扱えるCPUであれば不便は感じないほどのスペックだと思います。8コア16スレッドなどの物凄いCPUも登場していきていますが、ゲーム側がマルチコアを上手に使える設定でないと宝の持ち腐れになってしまいます。CPUにお金をかけるよりもメモリとストレージに、その資金を回した方がデータ処理が速いゲーミングPCを手に入れることができると思います。メモリは多いほど大量のデータを処理することができます。ゲーミングPCを販売しているメーカーのページを見ると8GBの設定を多く見かけますが、16GBは欲しいところです。8GBでもゲームを楽しむことができますが、ゲーム中に動画や攻略情報を見たり、音楽を聴いたりすることがあると思います。この処理はゲームをプレイしているPCで平行して行うと思うので、8GBではどれかが不意に強制終了してしまったり、応答なしなどになってしまうことがあります。メモリは余裕をもって16GBがおすすめです。最後にストレージですが、ストレージとはデータが保存されている領域です。データの保存方法はHDDとSSDの2種類があります。HDDは回転する円盤からデータを取り出す仕組みです。SSDはデータが保存できるメモリのようなものです。SSDの方がHDDよりデータの呼び出しや書き込みを早く行うことができます。SSDにOSを入れるとびっくりするくらい早く起動します。SSDをシステムディスクに設定されているゲーミングPCがおすすめです。SSDもゲーミングPC販売サイトを見ると250GBや500GBなど様々な容量で販売されています。OS同様ゲームもSSDに入れることでデータ処理速度が上がり快適にゲーム楽しむことができるようになります。ただ容量が少ないとOSやその他のアプリのアップデータなどで容量を取られてしまい、すぐに一杯になってしまうかもしれません。250GBよりも500GBが設定されているモデルをおすすめします。またSSDにはNVMe接続などよりデータ処理を早く行える仕組みがありますが、通常のSSDでも十分ロード時間などを気にせずに快適にゲームを楽しむことができます。
おすすめのゲーミングPCまとめ
グラフィックカード RTX2060 GTX1660Ti
メモリ 16GB
CPU 6コア12スレッド
SSD 500GB
ちなみに私が普段使っているゲーミングPCはグラフィックカードは少し古いGTX1070、CPUは4コア8スレッドでSSDやHDDにゲームをインストールしています。最高画質設定でも特にコマ落ちすることもなく、ロード時間や起動時間なども長いと感じないため上記のスペックであれば私が使用しているゲーミングPCよりも性能が高いため、なんの問題もなく快適にPCゲームをプレイできると思います。