ゲームしない人がゲーミングPCっておかしい?
ゲーミングPCと言ってもBTOパソコンショップが便宜的にそう呼んでいるだけで、ちょっと性能が良いパソコンです。グラフィックを高度に制御するパーツが付いていることに特徴があります。性能が高いパソコンを購入したいと考えているのであれば、ゲーミングPCを購入の選択肢に入れるのも良いかもしれません。
ゲーミングPCと普通のパソコンの一番の違い
ゲーミングPCでゲームをプレイしない場合、ゲーミングPCを家電量販店などで販売されている一般的なパソコンと一番違うと感じる点は最初からインストールされているアプリの少なさです。MicrosoftのOfficeもオプション設定のため、初期設定ではインターネットにアクセスできるブラウザーアプリが入っている程度です。アプリは自分で必要と感じたものをインストールしていけば良いだけですが、これを面倒だったり難しいと感じる方はゲーミングPCは何もできないパソコンだと感じるもしれません。
ゲーミングPCについての言われていることのウソ
ゲーミングPCは消費電力が大きく、騒音や排熱が酷くて普段使いには向かないなんて情報を目にすることもありますが、そんなことはありません。もちろんスペックを十分に発揮させればそのような状態になりますが、普段使いではそんな感じになることはありません。キラキラ電飾を光らすのであれば、消費電力はその分大きくなりますが、趣味の範囲だと思います。
ゲーミングPCの性能
ほとんどのPCゲームは仕事で使用するアプリよりもパソコンに高度なスペックを要求します。ゲーミングPCのスペックを見て見るとメモリは最低でも16GBは設定され、CPUもIntelであればcorei5が最低ラインです。ゲーミングPCとしての最低ランクのスペックでも普通パソコンとしてみれば、中くらいか少し性能が良いパソコンの認識になると思います。
ストレージ容量が大きい
ゲーミングPCはゲームを保存するために大きめのストレージが設定されています。ゲームのデータ容量が100GBを超えるタイトルもあるので、1TBが当たり前で1TB以上の容量があるモデルも多く存在します。ゲーム用の大きなストレージも、解像度が高い画像や動画のデータ容量は大きいのでゲーム以外にも十分活用することができます。
USB差し込み口の数が多い
ゲーミングPCではゲームパッドやヘッドセットなど複数の周辺機器を接続するために多くのUSBの差し込み口があり、様々なUSB規格に対応しています。前面に4つほどあり背面に6つほどあります。ゲームで使用しなくてもプリンターやオーディオの接続などにも使えUSBの差し込み口が足りないなんてことは滅多に起こることはありません。
ゲーミングPCでなくても良い理由
ゲーミングPCには高度なグラフィック制御装置が付いています。動画を見たり、MicroSoftのOfficeで作業行ったりしているときには、この機能が使われません。3DグラフィックのPCゲームやAdobeのPhotoshopなどの画像編集アプリなどを使わないと、この機能の良さが実感できません。これらの用途でパソコンを使わないのであれば、グラフィック制御がいらないので、ゲーミングPCである必要がないかもしれません。またゲーミングPCは普通のPCと比べてパーツが多く設定されているので、重量が重たい傾向にあります。頻繁に持ち運ぶで使用されるのであれば、軽量化に特化したノートパソコンがおすすめです。ゲーミングPCは性能が高いですが、用途にあったパソコンを選択されるのが一番だと思います。
AI生成で遊ぶ
画像生成のStable Diffusion Web UIや 大規模言語モデルのText generation web UIのようなAI生成で遊ぶならゲーミングPCを利用するのが良いと思います。生成AIを快適に使用するためにはGPUのVRAMの容量が多く必要です。性能が高いGPUはグラボに付属しているので、グラボがないパソコンでは生成AIを使うことはできません。生成AIを快適に使用しようと思うとVRAMは10GB以上必要になります。RTX3060やRTX4060Tiなら他のグラボと比べて低価格ながらVRAMが多いところが特徴です。生成AIで遊ぶならこれらのグラボが設定されたゲーミングPCを利用すると良いと思います。ただRTX3060はVRAMが8GBのモデルと12GBのモデルがあるので注意してください。ちなみに私が持っているRTX3060TiではVRAMが8GBのためゲームを遊ぶには十分ですが、生成AIの動作は緩慢になります。
ゲーミングPCなら動画の画質を上げることができる
グラボのAIグラフィック技術を使って解像度はそのままで動画サイトの画質を上げることができます。設定は簡単でアプリを開いてスーパー解像度のチェックボックスにチェックを入れるだけです。AIグラフィック技術が使えるグラボは最近の製品に限られていて、RTX30シリーズ以降のモデルが対象です。RTX30シリーズはDLSS2でRTX40シリーズはDLSS3となっていてRTX40シリーズの方が高画質で動画を楽しむことができます。
マルチモニターで使える
ゲーミングPCはグラボが付いているため、モニターの接続先が複数設定されています。通常のパソコンではモニターの接続先は1つだけです。モニターを2枚以上接続することで作業効率を上げることができます。仕事でなくても動画配信を2窓で見たりSNSアプリなどを同時に使用するときには、1つのモニターよりもマルチモニターの方が広く画面を使えて快適です。複数のアプリを同時に起動させてもゲーミングPCの性能があれば、アプリが動かなくなってしまうなんてことは起こりません。あれもこれも同時平行で行いたい方には、マルチモニターを使用できるゲーミングPCがおすすめです。