2023年 ゲーミングPCでゲームを楽しむための基礎知識
ゲーミングPCでゲームを楽しむためにPC本体や周辺機器について知っておくことが重要です。知識があるとゲーミングPCを購入した時に失敗することが少なくなり、コスパが高いモデルを購入することができます。ゲーミングPCでゲームを楽しむための基礎知識をご紹介します。
ゲーミングPCで一番重要なのはモニター
モニターには解像度やリフレッシュレートなどゲームの映像を決める様々な要素があります。ゲーミングPCはモニターを稼働させるために必要なハードウェアだと言っても良いと思います。どんな映像でゲームを楽しみたいかでモニターを決めてそれを動かすだけのゲーミングPCを選択すれば、満足度が高いゲーミングPCを手に入れることができます。解像度が高いほど映像が鮮明になり、リフレッシュレートが高いほどキャラクターの動きが滑らかになります。解像度は縦×横の数字で表され、リフレッシュレートは単位Hzで表されます。ゲーミングPC側でモニターを動かすために重要なパーツはCPUとGPUになり、性能が高いほど高解像度で高リフレッシュレートのモニターに対応することができます。
ゲーミングモニターの最大は解像度は4K(3840×2160)240Hz
サムスンが発売しているモニターで20万円くらいします。最高のグラボRTX4090を使用してもフレームレート240FPSを常に表示することは難しい感じです。RTX4090搭載のゲーミングPCは50万円くらいします。この2つを揃えて遊べないゲームがあったら、仕方ないとあきらめが付くので後悔することはないとおもます。4Kのリフレッシュレート60Hzなら4070tiの25万円くらいのゲーミングPCで十分に遊ぶことができます。
シェアが一番高い解像度はフルHD(1,920×1,080)
Steamのハードウェア調査を見ると60%を超えるユーザーがフルHDの解像度のモニターでゲームをプレイしています。FPS(ファーストパーソンシューティング)は24インチのフルHDがプレイしやすいと言われているのでそれも人気の要因かもしれません。最近ではゲーミングモニターはフルHD、リフレッシュレート144Hzが最低ラインのような雰囲気があります。パソコンショップでライトゲーマー向けのような感じで販売されているRTX4060Ti搭載のゲーミングPCでは役不足で、フルHDのリフレッシュレート165Hz以上のモニターでないと性能を持て余すと思います。解像度が高いほどキャラクターが滑らかに動くので、リフレッシュレートが高いモニターの方がFPSをより楽しめるかもしれません。
徐々にシェアを伸ばしている解像度はWQHD(2560×1440)
フルHDはSteamのハードウェア調査を見ると60%を超えるとご紹介しましたが、WQHDは15%を超えていてフルHDのシェアを徐々に削ってきている印象があります。ちなみに私は4Kに対応できるほどの資金がなかったのでWQHDのモニターを使用しています。WQHDの60HzならRTX4060Tiで十分ゲームを楽しむことができます。WQHDの144Hz以上を求めるとRTX4070以上のグラボが必要となります。
モニターの大きさ
同じ解像度とリフレッシュレートならモニターの大きさは、大きくても小さくても価格がそれほど違いません。PCゲームを遊ぶなら24インチが一般的で、32インチは大きすぎると言われています。FPSや格闘ゲームは24インチが良いと言われていますが、私は32インチでもたのしくプレイできています。勝利至上主義でないなら24インチにこだわらなくても良いと思います。32インチを使ってみての感想は皆が言う通り大きすぎるという感想が一番最初に来ます。ただゲーム中はキャラクターやUIがとても見やすく気にいっています。
CPUはAMDとIntelどちらが良い?
IntelのCPUが8割のシェアを持っています。一時期はAMDの性能が上がり価格も安いことから人気になりましたが、IntelのCPUが13世代になってからはBTOパソコンショップでもIntelのCPUを搭載するゲーミングPCが多くなっている印象があります。AMD Ryzen™ 7 5700Xなどはゲームは別にして一般的に非常に人気が高いCPUです。AMD Ryzen™ 7 5700XはCore i5-13400Fと同じくらいの性能があります。2つのうちどちらかに迷われた場合はどちらでも良いと思います。
グラボはAMDとNVIDEAどちらが良い?
NVIDEAのグラボが8割近くを占めています。CPUではAMDの選択肢もありましたが、グラボではAMDの選択肢はほとんど見ることはありません。リアルタイムレイトレーシングやDLSSの性能を見るとNVIDEAの方がゲームを楽しめると思います。今年発売されたStarfieldはAMDのグラボに最適化されていると話題になりました。NVIDEAの一部のドライバーはグラボを壊すなどとも言われていますが、グラボはNVIDEAのGeforceシリーズを選択することが無難です。
ストレージの容量
ゲーミングPCはCドライブ1つでSSD1TBのモデルが流行っています。1TBはとても大きな容量でゲームや動画のデータでなければ使い切れないほどです。AAAタイトルのゲームとなると100GBを超えてきます。1TBでは10本しかインストールできません。3DグラフィックのオープンワールドRPGなどのゲームではほとんどのタイトルが50GB前後のデータ容量があります。CドライブはOSが入っていまので、容量に余裕を持たせる必要があります。逆に1TBが無駄になってしまうかもしれませんが、追加でゲーム専用にストレージを追加されることをおすすめします。
ストレージの種類
ストレージはHDD、SSD、NVMeの3種類があります。追加で設定するならNVMeがおすすめです。まだ良い話は聞きませんがDirectStorageという仕組みがあり、NVMe接続のストレージのみ対応できるとのことです。DirectStorageがあるとゲームのロード時間が短縮されるとの話ですが、対応しているゲームも少なく実際にロード時間が速くなったとの話は目にしません。それでも今度のことを考えてNVMe接続でストレージを追加しておくのが良いと思います。ちなにみNVMe接続はそうでないストレージより動作が速いとの触れ込みですが、正直なところUSBで外付けするSSDとの違いは私には感じられません。
メモリー容量
ゲーミングPCでは16GBの設定が多い印象です。Windows11が動いているだけで8GB以上メモリーを使うので最低でも16GB以上はメモリーが必要です。モニターを2つ以上並べるマルチモニターの環境でゲームを楽しむなら32GBがおすすめです。マルチモニターではメインモニターでゲームを楽しみながらサブモニターでブラウザやSNSアプリなどを起動すると思います。Windows11とブラウザとYoutubeよDiscordを立ち上げるだけで10GB以上メモリーを消費します。ブラウザのタブ数やゲームにもよりますがマルチモニターで沢山のアプリを同時に使用する場合、16GBでは足りなくなることが予想されます。
パソコンショップの違い
ゲーミングPCを販売しているショップは沢山あります。DELL、HP、マウスコンピューターなどパソコン専門ショップの他にヨドバシカメラやヤマダ電機などの家電量販店のネットショップでも販売されています。価格が安いのはBTOパソコンショップと呼ばれているパソコン専門店です。厳密にいえば性能がショップによって異なるのでしょうが、ゲームが動けば良いでのでそれほど気にしなくて良いと思います。セールなどで価格が安いところを選択されると良いと思います。
ネットショップと実店舗の違い
パソコン工房やドスパラは全国にお店を構えているので近くに実店舗がある方もいるかもしれません。実店舗の良いところは故障時に商品を持ちこみできるところです。パソコン工房やドスパラはネットショップも行っていますが、ネットショップで購入した商品を実店舗に持ち込んでも交換してくれました。問題があった時は実店舗があるBTOパソコンショップの方が便利です。ネットショップではセールが頻繁にあり安く購入することができます。ネットショップで購入して問題があったら実店舗に持ち込むのが最高かもしれません。ただネットショップでも噂に聞くほど問題が起こるわけではありません。初期不良ならパーツを送れば簡単に新しい商品と交換してくれるはずです。
自作とBTOパソコンショップでの購入どっちが良い
パソコンは自作をしないとダメだみたいな話を良く目にしますが、正直なところ買った方が楽です。自作を勧める人はパソコンが好きで、パーツの組み合わせなどでどれだけ性能を発揮できるかを楽しめる人達です。私はパソコンの組み立てが好きなわけではなく、ゲームが好きなだけなので自作より多少性能が劣ってもBTOパソコンショップでの購入を選択します。この辺りはどちらに比重を置いているかの好みによるところだと思います。
ゲームはどこで手に入れる
PCゲームはMicrosoftが運営するPCGamePass、Steam、GOG.com、EPIC GAME STORE辺りを利用するのが良いかと思います。PCGamePassは1000円くらい(頻繁に金額が変わる)のサブスクリプションで最新や話題のゲームを含めて遊ぶことができます。EPIC GAME STOREはアカウントを作成すると毎週金曜日にゲームを貰うことができるので、とりあえずアカウントを作成すると良いと思います。年末には毎日ゲームを無料配布したりします。アマゾンプライム会員に入会しているならPrime Gamingでゲームを貰うことができます。Steamは一番ユーザーが多いプラットフォームです。ゲームを購入するならSteamが良いと思います。