経験者が語るゲーミングノートPCはいらない。おすすめしない理由
部屋にテレビがあるし、パソコン用のディスプレイを追加するのもどうかなと思い、最初に買ったゲーミングPCはノートタイプでした。ゲーミングノートPCは7年使って壊れてしまったので今ではデスクトップタイプのゲーミングPCを使っています。ゲーミングノートPCに買い替えずにデスクトップに変えた理由を踏まえてゲーミングノートPCをいらないと感じおすすめしない理由をご紹介します。
Steamハードウェア調査で見るゲーミングノートPCの使用率
2023年時点でのSteamハードウェアの調査結果を元にゲーミングノートPCの使用率を見てみます。具体的にゲーミングノートとデスクトップの割合が示されているわけではありませんが、Laptop GPUと表示されている割合を合計すると12%ほどになります。Laptopという情報だけで合算していることと、1人が複数台持っていることを加味していないので正確ではありませんが、9割ほどのユーザーはデスクトップを使用していると思われます。
ゲーミングノートPCで良かったところ
近くのドスパラで12万くらいのモデルを購入した記憶があります。ノートパソコンだったのでそのまま持ち帰りすぐに起動してゲームを始めることができました。運送や配置に手間がかからなかったことが一番良かった点だと思います。はじめてのゲーム用PCでfootball manager 2009とか信長の野望 創造なんかで遊んだ思い出です。信長の野望 創造を遊ぶためにSteamアカウントを作った記憶があります。Grim DawnとかストリートファイターVぐらいまで遊びましたが、本格的な3Dグラフィックのゲームは遊ばなかったなと今になって思います。Grim DawnとストリートファイターVは最高画質でのプレイはできずに画質を下げた思い出があります。画質を下げる行為はあまり気分が良いものではないので、これからゲーミングPCを購入される方はゲーミングPCのグラフィック性能には注力してゲーミングPC選びを行ってもらいたいなと思っています。
ゲーミングノートPCでPCゲームをプレイする
PCゲームはキーボードとマウスを使って主に遊んでいました。ノートパソコンで採用されることが多いパンタグラフキーボードはキーストロークが浅くて普通のキーボードよりも指の運びがスムーズでゲームをプレイしやすかった印象です。ただキーボードの下にはゲーミングノートの本体があり、ファンが回る振動が常に伝わってきます。ファンの回転音を大きく、排熱量が多くなるとゲームを辞めたくなるくらいの振動と騒音です。こんなに激しく動作している機械の上でボタンをペチペチ押してても大丈夫なのかとても不安になります。またゲーミングノートの左横に排気口が付いていた為、PCゲームによくあるWASDキー付近に手を置いていると熱風を感じて嫌な気分になります。多分外付けのキーボードが欲しくなるはずです。私は購入しました。また画面は15インチ程度のサイズが一般的ではないかと思います。デスクトプ用のモニタは一般的なサイズが24とか27なのではと思います。4kやワイドモニターになればもっと大きなサイズとなります。私はゲーミグノートでゲームをプレイしていて感じたことはもっと大きな画面でゲームを楽しみたいということでした。私は外付けの24インチのディスプレイを購入しました。結局場所を取らないためのゲーミングノートだったのに、最終的には外付けキーボードと外付けのディスプレイでゲーミングノートはデスクトップタイプのパソコン本体と同じような扱いになってしまっていました。ちなみに外付けのストレージの購入を考えいるところでゲーミングノートPCは壊れてしまいました。
ゲーミングノートPCの耐久性
7年ほど使用してので、ネット上などで言われているほど耐久性が低いとは思いません。精密機器なので、家の中で持ち歩いたり、稼働中に持ち上げたりすると故障の原因となるとは思います。ゲーミングノートPCと言えど持ち運ばすに一か所安定しているところに置いて振動や衝撃など加わらないように配慮することが良いと思います。壊れたパーツはCPUの排気ファンです。稼働中にいつもよりもファンの音が大きくなり、しまいにはガガガとなにかがぶつかる音がするようになりました。専門店で原因を調べてもらったところ、排気ファンの羽の軸がずれ、その関係で排気ファンの羽が外壁に触れ折れてしまっていました。排気ファン自体はこのゲーミングノートPCの専用パーツで、発売から7年足っているので交換パーツは無いとのことでした。このパーツ自体交換を行う必要がないパーツなので中古があるわけもなく、そのままこのゲーミングノートPCとはお別れとなりました。ゲーミングノートPCの耐久性には問題ないと思いますが、壊れた場合最悪交換パーツがないリスクがあります。デスクトップの場合は汎用的なパーツで組み立てられているため、この問題にあるようなリスクはゲーミングノートPCよりも低くなると思います。
ゲーミングノートPCは性能が低いと言われているが本当か?
ゲーミングノートPCでも40万円くらいするモデルなら性能が低いとは言えません。モニターもWQHDの165Hzなど高い解像度とリフレッシュレートでゲームを楽しむことができます。それでもモニターはサイズは17程度になりますが、20年くらい前のモニターの標準サイズだと思えば小さくはないかもしれません。ゲーミングノートPCでPCゲームを楽しむなら思い切って価格が高い製品を購入することをおすすめします。
ゲーミングノートPCのカスタマイズ
メモリが8GBのモデルで、動作が緩慢な感じがしたので16GBに変更しました。メモリの変更は簡単で、ゲーミングノートPCではメモリが取り出せる部分に専用の蓋がついていて、プラスドライバー一本で作業することができました。デスクトップでもメモリを交換しましたが、ゲーミングノートPCの方が簡単だった印象です。ただゲーミングノートPCのメモリの挿し込み口が2個に対してデスクトプは4つあります。ゲーミングノートPCの方が作業自体は迷うことなくできるのですが、増設の幅としてはデスクトップの方が優れていると思います。
ゲーミングノートのキーボード
ゲームパッドでPCゲームを楽しむなら関係ありませんが、キーボードでPCゲームをプレイされる予定ならキーボードの仕様も確認されることをおすすめします。もちろんキーボードを後付けで設置することもできますが、そうすると全く持ち運びはできなくなると考えて良いかと思います。キーボードに仕様で注意するところは同時にキーを押したときに認識されるキーの数です。Nキーロールオーバーなどと記載されていてるモデルは複数の同時押しキーに対応しています。対応していないキーボードでは3つまでの対応なので、FPSやハクスラなどのゲームをプレイされる際に移動キーだけで同時に押すことができるキーの制限に達してしまい、アイテムや装備の切り替えなどのキーが使えなくなることもあります。快適にゲームをプレイされるならNキーロールオーバーの仕様になっているキーボードが確認されることをおすすめします。
ゲーミングノートPCの活用方法
デスクトップのゲーミングPCを持っていることが前提ですが、デスクトップをリモート操作するデバイスと考えると役に立つと思います。例えばSteamではリモート接続機能があり、ゲームはデスクトップで稼働しているけど操作は接続先のスマホやタブレットでプレイできる機能があります。スマホやタブレットでは遊びにくいゲームでもゲーミングノートPCなら快適にゲームを楽しむことができます。デスクトップタイプよりもゲーミングノートPCの方が持ち運びがしやすいため寝室や居間でちょっとゲームを楽しむのに有効に使用できると思います。
ゲーミングノートPC買うならどこ
ゲーミングノートPCは国内のBTOパソコンショップよりも海外のPCショップの方が性能が高いモデルを見つけることができると思います。ASUSやDELLやHPなどがおすすめです。購入後のサポートを考えるとDELLやHPなら保証やサポートがしっかりしているので安心して利用できると思います。国内のBTOパソコンショップよりも少し価格が高いと感じるかもしれませんが、ゲーミングモニターも作っているDELLが一番おすすめです。
安いゲーミングノートPCならポータブルゲーミングPC
安価なゲーミングノートPCならValveやASUSなどが開発販売しているポータブルゲーミングPCの方がコスパが高いかもしれません。ポータブルゲーミングPCはゲーミングPCほど性能が高くないため、ゲーミングノートPC同様に熱問題があったりグラフィックを下げてゲームしなければならないなど制約があります。ValveはSteamを運営しているため、Valveが開発しているポータブルゲーミングPC SteamDeckであればSteamのストアページでSteamDeckに対応しているゲームかどうか確認することができます。ゲームによってはWindows SDKが対応していないと動かないゲームなどもあり、ポータブルゲーミングPCの使用によっては遊べないタイトルもあります。その点Steam DeckはSteamを管理しているValveが開発しているため、事前に対応ゲームを知ることができます。またSteamがゲームメーカーに働きかけSteam Deckへの対応タイトルが増えていくことが期待できます。安価なゲーミングノートPCならSteam Deckを視野に入れても良いかと思います。
ゲーミングノートPCでゲームを楽しむなら
PCゲームはクラウドサービスやリモート操作に対応しているゲームがあります。クラウドサービスはNVIDEAとMicrosoftがサービスを展開しています。すべてのゲームタイトルを自由にとはいかないまでも、ゲームはクラウドサーバー上で動いているのでスマホでもタブレットでもPCゲームをプレイすることができます。またSteamではSteamリンクを使うことでLAN内のゲーミングPCに接続でき、スマホやタブレットでゲームをプレイすることができます。デスクトップタイプのゲーミングPCとSteam Deckの組み合わせであれば、場所を選ばすゲームを楽しむことができると思います。
Nintendo switchで遊ぶ
ゲーミングPCを置く場所を取れなかったり、持ち運んでPCゲームを楽しむならNintendo switchが良いかもしれません。Nintendo switchはそれほど高性能なハードではないため、グラフィックやゲーム内容の改変などで100%PCゲームと同じ内容で遊べないこともありますが、場所も取らず安価で沢山のPCゲームをプレイできるという条件にマッチします。PCゲームで人気になったインディーゲームのほとんどはNintendo switchでプレイすることができます。Nintendo switchでプレイできるインディーゲームは日本語対応にもなっているため遊びやすいと思います。安価なゲーミングノートならNintendo switchを選択肢にいれても良いかと思います。
PS5で遊ぶ
PS5とPCで同時発売となるゲームも増えてきています。それだけPSの性能が向上していることの証明かもしれません。ゲーミングノートPCを購入してCS機でも発売されるゲームをプレイされるならPS5の方がコストパフォーマンスが高いかもしれません。PS5が4K60FPSに対応しているというならRTX4070程度のグラボを搭載したゲーミングノートPCが適当だと思われます。価格帯としては25万円前後となり、モニターが付属していると言ってもPS5のコスパには及びません。ただPS5がすべてのタイトルで4K60FPSに対応できるかは疑問が残るところではあります。