初心者のためのゲーミングPC 購入時に覚えておくと便利な専門用語
パソコンなどのデジタル機器は専門用語のカタカナやアルファベットの三文字略語ばかりで、すぐにパーツ内容や性能が分かりにくいことが多いです。これからゲーミングPCの購入を考えている人に向けて覚えておく良い専門用語をご紹介します。PCゲームにはPCに高スペックを要求するものから、それほどでもないゲームまで様々です。しっかりと知識を身に着けてご自身が遊びたいゲームの要求するスペックを満たすゲーミングPCの購入の手助けになれば幸いです。
レースゲームのようなリアルな描画が求められるゲームには3Dグラフィック技術が採用されています。リアリティがある映像でゲームを楽しみたいとお考えであればゲーミングPCが必須となります。この手のグラフィックのPCゲームは通常のパソコンでは画質を落としてもプレイするのは難しいかもしれません。
ゲーミングPCと普通のパソコンが違う点
PCゲームを快適に楽しむためのパーツが設定されたパソコンがゲーミングPCと呼ばれています。ゲームパソコンやゲーミングパソコンなども同じ意味で使われています。ゲーミングPCと通常のパソコンの一番の違いは3Dグラフィックを描画するためのパーツの性能にあります。ゲーミングPCを手に入れることで、最新のコンピューターグラフィックで描画されているゲームをパソコンを楽しむことができます。
BTOパソコンショップとは
Build To Orderの三文字略語です。Build To Orderは顧客の要望に応じてパーツを組み立てて商品を納品する販売形態のことを指します。ゲーミングPCを購入するならBTOパソコンショップがおすすめです。パソコンなら家電量販店でも購入できると考えがちですが、PCゲームが楽しめるパーツが設定されたゲーミングPCは家電量販店ではほとんど取り扱いがありません。家電量販店はあくまで小売りで商品を販売しているので、顧客の要望に合わせてパソコンを組み立てるための施設を持っていないからだと思います。ドスパラやパソコン工房などの一部のBTOパソコンショップは全国にリアルショップを展開していますが、ゲーミングPCを購入するためには、BTOパソコンショップのネット販売を活用するのが一般的です。BTOパソコンショップはほとんどの店舗で毎月なにかしらのセールやキャンペーンが行われています。一応毎月その月ごとでセールやキャンペーンは終了しますが、良く付きも引き続き同じ内容のセールが続いたりします。気になったBTOパソコンショップは毎月見に行ってセール対象の商品の動向をチェックしているとコスパが高いゲーミングPCを見つけることができます。
デスクトップとノートタイプ どちらがおすすめ
ゲーミングPCは通常のパソコンと同様にデスクトップとノートタイプの2種類があります。デスクトップはPC本体とディスプレイが分かれていてノートタイプは一体型です。3DグラフィックのゲームはPCに多くの負荷がかかり、PCパーツは熱を持ちます。発生した熱は排気などを行いPCパーツが効率よく稼働できる環境を整えなければなりません。ノートタイプのゲーミングPCはディスプレイの他にキーボードも一体になっていて、キーボードのすぐ下に熱せられたパーツが格納されています。その関係でどうしてもキーボードを操作中にPCパーツの熱を感じたり、排気口から出る熱風が手にあたり不快な感じなります。また排熱をする排気ファンが絶え間なく稼働するため、稼働音や振動がとても不快です。長時間ゲームを楽しみたい方はこれらの問題がないデスクトップタイプをおすすめします。
3Dグラフィック
3Dグラフィックはコンピューターで描かれた映像(CG)で立体的な描画表現を行うことができます。3Dの対義のような感じで2Dが使われます。2Dは平面的な表現方法でドットで描かれるような映像表現です。2Dの方がPCへの負荷が少なく、2Dグラフィックのゲームは高性能なゲーミングPCを必要しません。ただドットの表現のように見せて3Dでの描画だったりもするので、かならずゲームを購入される前は推奨PCスペックの確認はしておいた方が良いでしょう。
PCパーツ
ゲーミングPCは沢山のパーツが組み合わさっています。BTOパソコンショップなどでゲーミングPCを選ぶときにPCパーツのことを知っておかないと、そのPCがどれくらいの性能があり、どんなゲームを快適に楽しむことができるのかを判断することができません。PCゲームを楽しむ上で必要なPCパーツに焦点を絞って解説を行います。
CPU
CPUは64bitと32bitがありますが、PCゲームを楽しむなら64bitがおすすめです。少し古いゲームでは32bitでも対応していますが、64bitの方が多くのデータを一度に処理できるためゲームのロード時間などが短くなりおすすめす。CPUの性能を見るにはbit数の他にコア数、スレッド数も指標とすることができます。6コアや8コアのCPUが主流となっています。6コアもあればデータ処理速度に不満が出るようなことはまずないと思います。
メモリ
メモリは多いほど沢山のデータを処理することができます。ゲーミングPCでは8GB、16GBが主流となっています。最近ではメモリも安くなってきていて32GBを搭載するゲーミングPCも目にするようになってきました。8GBでもゲームを楽しむことができますが、PCでゲームをしながらブラウザを見るなどの使用方法を考えているのであれば、16GBのメモリがおすすめです。
グラフィックカード
グラフィックカードは呼び方が複数あります。ビデオカード、グラフィックボード、グラボなどとも呼ばれます。グラフィックカードはPCで3Dグラフィックを再現するためのPCパーツで、グラフィックカードの性能でゲームの画質が決定されます。きめ細かい描画や高解像度のグラフィックでゲームを楽しむのであれば、高性能なグラフィックカードは不可欠です。グラフィックカードにもデータを処理するためのメモリが存在し、ビデオメモリと呼ばれています。この数値が多いほど多くのデータを処理することができ、綺麗な3Dグラフィックを表現することができます。3GB、6GB、8GB、11GBが存在し、快適にPCゲームを楽しむのであれば8GBのグラフィックカードを購入されることをおすすめします。6GBでも3Dグラフィックのゲームを楽しむことができますが、現在でもギリギリな性能なため、8GBのビデオメモリが搭載されたグラフィックカードの方がコスパ的に優れていると感じます。
SSD
HDDに代わるデータが保存されるPCパーツです。PCゲームのほとんどは、ダウンロードして手元のPCにデータを保存します。保存された先がHDDかSSDかでゲームの処理速度に違いが出てきます。HDDは円盤が回って稼働する仕組みを取っていることから、データの呼び出し時にどうしても物理的な時間が多少かかってしまいます。これを改善したのがSSDと思っていただければ分かりやすいと思います。SSDはデータ呼び出し時に物理的な仕組みが使われていないため、すぐにデータの呼び出しや保存を行うことができます。ゲームの起動やロード時間、セーブ時間など体感できるほどの速さの違いがあります。PCゲームはSSDに保存してプレイされることをお勧めします。BTOパソコンメーカーでは250GB、500GB、1TBが選択肢として用意されている場合が多いと感じます。BTOメーカーのSSDはシステムディスクにSSDが採用されている場合が多く、OSなどPCの中核をなくアプリがインストールされています。その関係上OSなどのアップデートがあるたびに容量が奪われていき、ゲームをインストールする余裕がなくなることも考えれます。余裕を持って500GBや1TBが設定されたゲーミングPCを購入されると、SSDの空き容量を気にすることなくPCゲームを楽しむことができます。
ディスプレイ
ノートタイプでもデスクトップタイプでもディスプレイの選択はゲームを快適に楽しむ上でとても重要です。ディスプレイは駆動方式と大きさで選択を行います。駆動方式が異なると画面の描画速度や発色に違いが出てきます。1フレームでも相手より早く動作したいガチ勢と綺麗な発色で迫力あるグラフィックでゲームを楽しみたいカジュアル勢とで選択するディスプレイが異なってくると思います。また解像度が大きくなるほどグラフィックカードへの負担が大きくなります。4k、WQHD、フルHDなど様々なディスプレイ解像度を選択することができますが、どの解像度のディスプレイを選択するかはグラフィックカードのスペックとの相談になります。
ディスプレイの解像度とは
ディスプレイの解像度はディスプレイの大きさとは別のことです。ディスプレイのサイズは24インチ、27インチ、32インチなどインチで表現されています。これは物理的な画面の大きさを表しています。解像度はディスプレイの画面にどれだけの情報を表現できるかを表しています。解像度が高いほど同じインチ数のディスプレイに多くの情報を表現することができます。ゲーム場合は解像度を上げることで広くマップを表示したり、グラフィックがより詳細な情報まで表現され鮮明な映像を楽しめたりします。解像度を上げることで注意することは、同じインチ数で情報が多く表示されるということは、その分文字やアイコンなどが小さくなることがあることです。例えば24インチのディスプレイでは人によって4kでは字が小さすぎて読めなかったりします。ちなにみ私は24インチのフルHDでもゲームに表示される字が小さくて読みにくいと感じています。4k、WQHDなどの解像度のディスプレイを使用するのであれば、ビデオメモリが8GB設定されているスペックのグラフィックカードを選択されると良いでしょう。
駆動方式
ディスプレイの駆動方式にはTN、VA、IPSの3種類があります。BTOパソコンショップではTNとIPSが多く取り揃えられています。TNは画面の更新速度が早く、1フレームでも先に相手より状況を確認したいFPSプレイヤーなどに人気です。IPSは発色が良く綺麗な映像を楽しむことができるディスプレイです。画面の更新速度は応答速度(ms)で表現され、リフレッシュレート(Hz)が高いほど応答速度が速い傾向にあります。IPSなら60Hzのリフレッシュレートが設定されています。これくらいのリフレッシュレートで通常は快適にゲームを楽しむことができます。より速い応答速度を求めるのであれば120Hzや240Hzなど設定されているディスプレイを選択されると良いでしょう。私はIPSの60HzのディスプレイでPCゲームを楽しんでいます。